浮穴郡
浮穴郡

15 浮穴郡
初見は天平19年。「和名抄」に「浮穴」と記して「宇城安名」と訓じてある。
しかし、古代においては「うき-あな」と発音しないと推測する。
なぜなら、語中の母音が重なるときは、どちらかを欠落して発音した。
例えば「淡海(あはうみ)」を「あふみ」、「高天(たかあま)」を「たかま」
などがある。

和歌などでも多く見られる。字余りのように見えて、実は字余りではないことが多い。
(参考 字余り論
古事記の和歌にもかなりあり、万葉仮名の表記と発音とは、同じではないということである。
つまり「浮穴」は、「うきぁな」か「うけな」に近い発音だったと考えられる。

本ページの画像は国土地理院刊行の数値地図50mメッシュ(標高)・日本III, 数値地図250mメッシュ(標高)、
(財)日本地図センターのJMCマップを使用して作成しました.

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